

足立区は全体的に大きな低地で、谷ではありません。大きなどん底、そこにロックを感じるわけです。恐縮です。
農地が広がっていたところに宅地が広がったのは東京西部と同じですが、足立区は農地であった期間が他より長いと僕は踏んでいます。農地の間にはいくつもの人工または半人工の水路、堀があったことでしょう。残念ながらその詳しい資料はネット上には見当たりません。体当たりでロックしなきゃわからない、そこがやっぱり散策の面白いところです。歌わずしてロックンロールを知ることはないのです。


前奏が長くなっちゃってすいません、ここは大師前駅の裏にある、狭く素晴らしいロックンロール暗渠道です。西新井大師の北には暗渠が集中していますが、中でもここは歩道ではなく道そのものが川跡になってます。


足立区のある地域においては、下水道台帳を見れば、現役の暗渠は一目でわかります。しかしそれ以外にも水路跡らしきものはたくさんあります。エルヴィスがまだ人々の中に生き続けているように、足立区の土地にも水路が記憶され続けている、そう思っています。しかし中小の区画整理で暗渠だけ残されたとしても、独自のあゆみを持っていた日本のロックな流路は少しずつ消えつつあるのが現状です。悔しい限りです。



まあとにかく、こんな素晴らしい暗渠道のある地域が東京の東部にはたくさんある、ということをもっと知ってほしい、そう思ってこの記事を書いています。



ロックンロール一筋に生きている僕なので、本木堀をたどってまっすぐ北上したいと思います。ヨロシク。

本木堀は赤山街道(見沼代親水公園近く)から分岐して、今の本木新道に沿うように流れて荒川放水路まで続いていた南北方向の水路で、もちろんそこにさまざまな流路が分岐合流していたと想像できます。利根川というチャック・ベリーから始まるロックンロールの系譜を思い浮かべてください。


基本的に、道路幅と比べて妙に広い歩道は全部ロックンロールだと、僕は思います。ここはまさに王道、暗渠・ビー・グッドと言えます。

ここは暗渠の交差点、うーん、ミクスチャー・ロックといった感じです。交わっている他の暗渠もヤりたいですが今日はガマンします。


にしても本当に暗渠・水路跡が多い! まさに「Land of 1000 Ankyo」、ニホンゴでは暗渠天国。



広い歩道がずっと続きます。こんなに広いなら川として残してほしかったです、やっぱり僕を都知事にするべきだったのではないでしょうか、・・・冗談ですヨロシク。木の感じなんかが、みんな川べりっぽくて素晴らしいです。暗渠・ヒア・トゥ・ステイという迫力です。



本木堀は主要な水路だっただけに、どこまでも堂々としたロックンロールぶりです。



何も言うことはない、ただ暗渠に身を任せて歩いていれば自然とリズムが生まれ腰が動く、そんな風景です、ヨロシク。


ロックな猫、ロックンロールキャットに出会いました。こちらを見据えつつも一歩も媚びません。さすがだなと思いました。ガールズの野良猫、ヨロシク。

この先で赤山街道とぶつかります。北西に見沼代親水公園があります。ザッと見た感じ、本木堀と新井堀と千住堀については表示があります。

暗渠というのはまさにアンダーグラウンド、主流ではないんです。だけどやっぱ、地下に潜ってるけど俺たちまだ生きてるぜ、この土地に刻み込まれてるんだぜ、そういうロックなエネルギーを僕は感じます。そういう意味で足立区はロックのパワーに溢れているんじゃないかと。
それじゃ後半、ネクストステージもこの調子で頑張ります、ヨロシク。
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