参考資料:
「不老川へようこそ」http://furougawa.mods.jp/
「不老川流域雨水浸透施設設置要望及び湧水調査業務委託 報告書」(入間市役所サイトのPDFより)
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今回はやや下流寄りの入間市内の支流。上図黄色ラインの流れを下流から追う。

北中野スポーツ広場近くに不老川本流との合流点がある。

新しい蓋暗渠が、畑の中を走っていく。蛇行はそのままになっている。

非常に静かでのんびりとした暗渠道である。

ひとつの道を渡ってさらに続く。大きく蛇行しているのがわかる(写真下)。この手前にひとつだけ別流路と思われる部分がある(上図参照)。

途中で細い排水路がいくつか合流する(写真下)。


ふたつの階段を通って、一般道路に合流する。ガードレールが設置されていて、向こうからは入ってはいけないような雰囲気だ。ここで折れて北上する。


わずかな膨らみが暗渠であることを示す(写真上)。まっすぐ進むとやがてまた蓋暗渠が復活する。ここにはガードレールはない。


畑への通路として使われているようで作業している人もいた。国道が近づくとトラックの駐車場が隣接する(写真下)。このあたりは運送業が多く、中でも名鉄・西濃系のトラックが多いようだ。

国道16号にぶつかる。しかし残酷にも、国道に上がる階段はない。よじ登るか引き返すかだ。私は登った。こんなにきれいな蓋暗渠なのに通行路としては認めていないのだろうか。


国道の向こうは細い排水路のようになる。ここからはしばらく開渠。写真下は下流向き。

砂利道と茶畑を超えて、名鉄運輸の建物に入ってしまう。
※2017年現在は久留米運送が使用している。


建物の向こうに出口、というか終点がある。敷地内で2度曲がっているようだ。

建物から道を挟んだ向かいに升が道路敷地から飛び出したところがあり(この部分だけ境界標があるのが確認できる・写真下)、ここが終点と言えそうだ。湧水調査でもこの先は見いだせなかったようである。航空写真を見るとこの先で南へ折れていたかもしれないとは思うが確認できない。

以上で今回の特集はお終い。不老川最上流部のレポートとしては、公図でも見ない限り、実地でこれ以上新しい何かを見出すのは難しいと思う。さらに少し下流に谷川とその支流群があり、これらは膨大であるし狭山湖の奥の山深いところもあるので、今後レポートするつもりはない。湧水については「不老川流域雨水浸透施設設置要望及び湧水調査業務委託 報告書」が詳しい。
不老川源流部はどこも比較的平らで、山中からの支流以外ははっきりとした谷を形成していない。不老川は古多摩川のひとつであり、かつてはもっと奥からの流れであったものが地形の変化でなくなったのだ、というのがよくわかる。
※2017年に追加で取材したが、そのことは今後製作予定のスイロットアンキョ小冊子にて載せていく予定。ただしこの支流はやや下流に位置するためさほど取り上げないかもしれない。
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