2015年06月08日

0606 南小畔川 その6

その1はこちら

今回の地図はこちら

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南小畔川、いよいよ源流部の様子に迫っていく。
詳細は上記地図を見ていただきたい。

まず、山から流れる水源の方向へと進んでみよう。

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その5で途切れた水路は、やや広い市道を挟んだこの道路の下に潜るようだ。
あまり暗渠らしくないためここで流路を見失いがちだが、
グレーチングのあるところで右を向いてみると・・・。

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▲民地の間にこのような水路がある。これが本流の続きと見られる。

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▲最初の坂道を登り、未舗装の横道を右に入ると、上流部の様子が見られる。
これは下流向きの写真。意外にもしっかりとした水路である。

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▲上流方向。突き当りは曲がっているのではなく、民地に突っ込んでいる。

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▲さらに登って、一番山側の車道にこのような溝があり、ここが続きである。

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▲山側を見ると、こんな水路がある。これが南小畔川の最奥の水源のひとつである。
奥武蔵自然歩道に入ればもう少し奥の谷も見られそうだが、とりあえず止した。

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▲もうひとつ、すぐ西側に似たような水源がある。
道路が少しカクンとしているところの山側を見てみると・・・。

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▲山からこんな水路が覗いている。こちらは道路の側溝部分に流れ込んでいるようだが、
もしかするとそのまま南へ雨水管を行っている可能性もある。

以上が山からの水源である。

しかし、最初の写真の直進部分の白い倉庫の奥に、もうひとつの水路がある。
これも追っていこう。

0606-09.jpg
▲覗きこむと、このような水路が現れる。

0606-10.jpg
▲この続きは、西にあるのコの字型の街路に入れば見ることができる。
※ここ、よそ者はほとんど通らず、犬にも吠えられるので注意。
写真は下流向き。ただの側溝にも見えるが・・・。

0606-11.jpg
▲もう少しコの字街路を登る。側溝にしては不自然な境界、そして紅白の柵。
暗渠ファンであればピンと来るだろう。
これは道路施設としての側溝ではなく独立した水路敷の土地だ。たぶん。

0606-12.jpg
▲上流方向を向く。U字溝すらなくなったが水路の敷地は続いている。
いったいこれは何なのか?

答えは地図の「案内板」と書いた地点にちゃんとあった。親切。

0606-13.jpg
▲▼新旧の案内板がある。新しいものもかなり読みづらくなっているが。
「中山家範館跡」と書かれている。
0606-14.jpg

このあたりは戦国時代まで中山氏の館があったそうで、
推定幅4−6メートル・深さ1−2メートルの堀がめぐらされていたそうだ。

0606-15.jpg
▲館を囲む堀はこんな形状で、わずかに案内板のある北西側に空堀が残っていると書かれている。
そして図によるとここから流れる水路は「加治堀」と呼ぶらしい。
どこまでがそうなのかはわからないが、南小畔川の上流部も含む名称のようにも見える。

すぐ100メートルほど西の智観寺の水路は「丹生堀」となっていて、
これは飯能市の市街中心部を経て入間川に合わさる。
このふたつの水源に挟まれた位置に館があったとのことである。

0606-16.jpg
▲この草地の部分が堀の跡とのこと。
しかし案内板の地図と先ほどのコの字路地の水路敷を比べてみると、
あれも堀の跡地の一部であるのは間違いない。宅地造成時になお残ったのだろう。
館の堀の南辺は完全に宅地になってしまっているようだった。

南小畔川で一番西側にある水路は、この加治堀および中山家範館の堀の跡ということになる。
山には直接繋がってはいないが、堀跡が排水路として部分的に利用されているのは面白い。


以上が南小畔川本流の全貌だ(山の中を除く)。
ネット情報は錯綜していたが、源流部もしっかり見てみれば答えがハッキリしており、
川べり歩き・水路歩きの楽しみが詰まっている良き小河川だと思う。

全体で13-14kmほどなので、一日でも歩けないことはない。
トイレや店は少ないが長閑な中流部と謎解きの上流部というバランスは気に入っている。
歩いてみてよかったと思う。
タグ:飯能市
posted by しかすけ at 01:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 特集・企画記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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